ごあいさつ
床型枠用鋼製デッキプレート(フラットデッキ)は鉄骨造建築物において数多く使用され作業の安全性、経済性により高く評価されておりました。しかし、鉄筋コンクリート造建築物の床型枠工事の施工合理化手法として使用するには統一的な使用基準がありませんでした。
そこで平成4年に型枠工事施工の省力化や熱帯木材消費の削減といった社会的要請を受け建設省(現在:国土交通省)の建設技術評価制度に取り上げられ、フラットデッキの品質、施工上の精度、作業の安全性などを考慮し、積極的に利用できる統一的マニュアルとして「フラットデッキ型枠設計・施工マニュアル」が作成され、広く建築業界で利用されるようになりました。
その後、技術の進歩や新しい知見などを加え、より一層充実したマニュアルの整備が必要となり、社団法人公共建築協会において建築材料・設備機材品質性能評価事業が発足し、また新たなメーカーが技術評価を受けたことを機にマニュアルを全面的に見直し、「床型枠用鋼製デッキプレート(フラットデッキ)設計施工指針・同解説」として編纂・出版したものの一部を本会のホームページでも公開する運びとなりました。
建設業界は、産業社会における経済成長の中で資源消費型社会の中心に位置していたとも思われますが、21世紀を迎えた現在、建設業界全体が消費型社会から循環型社会への脱皮を図るべく、「循環型社会基本法・容器包装リサイクル法・グリーン購入法」などの関連諸法に則って様々な努力を積み重ねており、当工業会もその流れに積極的に参加する所存でおります。
来るべき循環型社会への転換を迎えるにあたり、建設業界はもとより社会全体の一員として、当工業会の技術のさらなる展開がその一助となれば幸甚に存じます。
フラットデッキ工業会 会長
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